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冬季閉鎖のお知らせ
2024年11月1日から、屈斜路カルデラトレイル(KCT)は冬季閉鎖となります。
2025年6月上旬頃に再開予定です

【屈斜路カルデラトレイル憲章】

約1,000万年前、地球のプレートの動きによって北海道の原型が創られ、現在に近い海岸線となったのは約2万年前。
その間、北アメリカプレートと太平洋プレートがぶつかる「千島弧」に沿った千島火山帯の活動が活発になり、知床半島から阿寒・大雪などの山々や、屈斜路・阿寒・摩周などカルデラ地形を創り出していった。

そして、今から約3万年前、激しい火山の噴火活動によりマグマを噴出した場所の地下に空洞が生まれ、火山が円形に陥没。地面が落ち込み、屈斜路湖の原型となる巨大な屈斜路カルデラが誕生した。その大地には、長い年月をかけて風や雨により森や湖が創り出され、屈斜路カルデラならではの豊かな自然環境・独特の景観が広がっている。

そんな屈斜路カルデラの外輪山を有する3つの町が協力し、藻琴山(大空町)~美幌峠(美幌町)~津別峠(津別町)を1本につなぐトレイルとして誕生したのが「屈斜路カルデラトレイル」である。

豊かな自然環境の中で暮らす我々には、地域の財産である自然資源を守り育てるとともに、より多くの人たちに屈斜路カルデラトレイルをはじめとする自然資源を活用した様々なサービスの提供や、自然体験・自然学習の機会を創造し続けていく社会的責任がある。
これらの活動を通して、多くの人にこの地に訪れてもらい、近隣地域の観光・経済・人的交流の活性化を図り、健康的で心豊かな生活・自然のサイクルと調和し続ける社会を実現するために屈斜路カルデラトレイルは存在する。


お金を使って、超高速で移動し地球の隅々まで旅するようになったが…
時間を使って、歩く速度で地球を感じる旅は少なくなった。

科学の力で、月の上までも歩けるようになったが…
自分の足で、地球を踏みしめて歩く機会は減っている。

空高くそびえるビルの展望台には、エレベーターやエスカレーターで気軽に登れるのに…
自分の脚で汗水たらして登り、山頂から眺める景色の素晴らしさを味わいたい。

アスファルトやコンクリートで覆われ、歩きやすい道は増えたが…
どの道も同じになり、のっぺらぼうに見えてくる。
目的地へ辿り着くための手段として、最短距離・時間を考えながら、前だけ見て歩くばかりで…
歩くことそのものの楽しさを忘れかけていないか?
周りの景色を楽しむ余裕を失っていないか?

自然の中を旅していますか?
地球を感じていますか?

川の匂いを嗅いだことは?
森の声を聴いたことは?
風の姿を見たことは?
大地の味を知っている?

本当の旅の発見とは…
「新しい景色を見る」ことではなく「新しい視点を持つ」ことにある。

屈斜路カルデラトレイルを旅することで感じて欲しい。
自然の中にある摂理、宇宙を支配する真理。

屈斜路カルデラトレイルは、
『万物の真理を司る存在=カムイ』
  が感じられるトレイルである。

国や地方自治体を始め、多くの人により支えられているのが屈斜路カルデラトレイル。管理者だけではなく、地域団体やガイド組織、個人、宿泊施設や交通事業者、そしてこのトレイルを歩くハイカーなど、数多くの人々の協力と協働がなければ、一本のトレイルとして未来へ繋いでいくことは難しい。

多様な人々の間でこのトレイルを共有するために策定されたのが「屈斜路カルデラトレイル憲章」である。なぜ、このトレイルがつくられ、何のために未来に繋いでいこうと私たちは願うのか?


この憲章には、多様かつ広域な連携に必要であり、時間や距離を超えて共有されるべき「想い」「情熱」や「理念」が記されている。。


1)すべての人と地域、自然にとって安心なトレイルであり続けます。
2)私たちの子孫も暮らしていく「地球」と、より良い関係を築いていくための気付き・発見・学びの機会を提供し続けるトレイルにします。
3)地域にある自然・暮らし・文化の良いところを見つめ、幸福を感じる地域であり続けていくためのトレイルとします。
4)トレイルを愛するすべての人々を歓迎し、皆で育て続けるトレイルとします。
5)この地に暮らす人々と、この地を訪れる人々との間に、いつまでも心の交流が生まれるトレイルとします。
6)上記を実現する場として「屈斜路カルデラトレイル」は存在し、実現の妨げとなる課題が生じた際には、関係者全員が解決に向け行動します。解決への行動がない場合は、屈斜路カルデラトレイルを閉鎖とします。


屈斜路カルデラトレイル(KCT)利用のルール

1)KCTを歩くことは、自然の中で体験するアクティビティであり、安全を保障できるものではありません。自己責任のもと利用してください。KCTの利用における事故・トラブルに対して管理者が責任を負うことはありません。
2)KCTの利用期間は無積雪期間とします。積雪時は利用できません。
3)KCTには藻琴山8合目、美幌峠レストハウス、津別峠展望施設以外に避難施設はありません。計画的にご利用ください
4)KCTでは携帯電話の電波が届かない所があります。事前の準備、計画を立ててご利用ください。
5)自然の中を通るルートです。ヒグマ等の危険動物の出現の可能性があります。
熊鈴や熊スプレーなどを携帯し十分に注意してください。
6)KCTの利用は歩くことを基本としており、道幅が狭いため自転車等の乗り入れは禁止しております。
7)KCTは開削して日も浅く、人が多く歩いていない道のため、刈りたての笹の茎などで足を取られる場所がありますのでご注意ください
8)台風後などによる倒木や、土砂流出などで通行の危険がある場合、また、ヒグマ等の危険動物が出現した場合、KCTの立入を禁止する場合があります。
9)KCTのルートを外れて山に踏み入らないでください。
10)石、植物等の自然物は採集しないでください。
11)野生動物にえさを与えたり、刺激しないでください。
12)ごみは必ず持ち帰ってください。野生動物を誘引する恐れがあります。
13)トイレは出発前の拠点施設や携帯トイレを利用してください。排泄物をルート上及び周辺へ絶対に残置しないでください。
14)指定された場所以外への駐車は絶対にしないでください。

※上記のことが守られない状態が続く場合、KCTの利用を禁止することがあります。


南北出入口MAP
KCTMAP


大きいマップはこちら


<屈斜路カルデラトレイル 問合せ先>

美幌地区三町広域観光協議会(美幌観光物産協会)事務局
 美幌町字新町3丁目(JR美幌駅舎内)
TEL(0152)73-2211
FAX(0152)77-3005
E-mail:bihoro-kb@aurora.ocn.ne.jp

 
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